1話~
2. 京都府庁旧本館
「京都地検の女」では京都府庁に(S3-6話)
「刑事ゼロ」の京都府警本部となっているのは、中京区の京都府庁旧本館です。はっきり言って「またここかー」ですが、建物自体もロケ地としても非常に価値のある場所です。
「坂の上の雲」では陸軍参謀本部正門として使われた
地下鉄烏丸線丸太町駅から徒歩10分ほど。大丸ヴィラのある2番出口から丸太町通を西に進み、釜座(かまんざ)通を上がる(北上する)と、堂々たる門と明治37年(1904年)竣工の、左右対称のレンガ造りの近代建築が目に入ります。
古いが普通に使われている
内部はまだ使用されており、創建時の姿を留める現役の官公庁建物としては日本最古。設計は平安神宮西側にある旧武徳殿や、聖ハリストス教会を手がけた京都府技師の松室重光。
かつては京都守護職屋敷で石碑がある
左隣に府庁本館、右隣には文化庁(旧京都府警察本部)があります。初回ラストの屋上は京都府庁の議会棟で、現在は文化庁になってしまった本物の府警本部のアーチ型の玄関が映り込んでいます。
1話ラスト近くの屋上シーンは旧府庁左側の議会棟で
こちらの玄関ファサードは、隣の文化庁(旧京都府警察本部)の入口とともに、数えきれないほど「京都府警察本部」になっております。
アカンサス(葉アザミ)のモチーフが至る所に使われている
玄関に次いで使われるのは正面の大階段前。他にも階段、廊下、中庭と、どこを撮っても絵になる場所で、館内至る所で撮影が行われています。
中央に植えられたのは円山公園の桜の孫木だそうな
ここは「赤かぶ検事奮戦記」で見た
1話では階段も使われていましたが、ここは夜間、モデルガンを手に「バイオハザード(初代)」ごっこがしたい!
下の給湯室がセーブポイント(バイオハザード脳)
めっちゃ怪しい地下への階段
外から見た2階正面のバルコニーがあるのが、「正庁」と呼ばれる公式行事や式典が催される大広間です。桜のシーズンには「観桜祭」の名で、コンサートを始め各種催し物が開催されています。
コロナで観桜祭も休止されていた
2階東側に位置する知事室からは、大文字山が良く見えましたが、現在は文化庁の増築部分に隠されてしまいました。
旧知事室
かつては大文字が見えた
文化庁に遮られてしまった
裏手に廻ると、明治期当初の姿に修復整備された旧議場があります。
令和5年には、1階に前田珈琲が運営するカフェ「salon de 1904」が開店しました。このカフェ自体はドラマでは見たことはありませんが、ロケ地巡りファンに嬉しいお休み処です。旧本館とカフェは営業日営業時間が異なる為、訪問前には必ず確認してください。