S4-1、5スペシャル、S7-9

3. 祇園の路地

ロケ地となった路地
観光客で賑わう花見小路と違って静か

 S4-1話より、糸村さんが軽快に自転車を走らせるのは、町家が立ち並ぶ路地。町家と書きましたが、一般の人が暮らすそれではなく、料亭やお茶屋さんの建物が立ち並ぶ、景観地区の祇園の路地で、オープニングタイトル背景となった花見小路の目と鼻の先です。

路地
   

 最初のカットは、八坂神社近くにある漢字ミュージアム裏の路地で、後ろにその塀と建物が見えます。

路地
   
路地
向こうがオープニングに使われた花見小路

 次のカットは、もう一筋東の通りで、祇園のメインストリートの花見小路方面に曲がって自転車を走らせて行きます。(地図上の整合性は無視すること!)

 京都では良く見かける、通りに面した家の出入口が、小さなトンネルのようになっている、その奥から撮影されています。ここはS7-9話では舞妓さんの置屋になっています。「京都タクシードライバーの事件簿」で、主人公の実相(内藤剛志)の幼馴染の茶山(三遊亭円楽)の住む家にもなっておりました。

   
家の出入口
   
出入口
奥から撮影  

 糸村さんの自転車と舞妓さんたちがすれ違いますが、お茶屋さんに加えて、裏手に八坂女紅場学園(やさかにょこうばがくえん)がある為、実際に日中はお稽古着の舞妓さん、夜は盛装の舞妓さんとすれ違うことができました。

女紅場
女紅場(女子のための習い事の施設のこと)
朝の風景
「刑事ゼロ」8話冒頭シーンはここ。右に八坂女紅場学園がある

神崎刑事が告られたところ

 S5スペシャルで、神崎刑事がいきなり告白されたというか騙された「近所のケーキショップの近く」設定の路地は、糸村さんが自転車を走らせていた1枚目の画像と同じ場所で、反対方向から撮影されていました。

ロケ地の路地
こっちから撮影
路地
場所は同じ
路地
   

漢字ミュージアム

漢字ミュージアム
祇園商店街アーケードに沿ってある

 漢字検定で知られる「日本漢字能力検定協会」が運営する「漢検漢字博物館・図書館・漢字ミュージアム」は、八坂神社の目の前にあった京都市立弥栄(やさか)中学校の跡地に作られました。

今年の漢字
  

 最大の見どころは、年末の風物詩、清水寺で発表される「今年の漢字」の一挙展示。五条に本部があった時よりゲーム性もアトラクション性も高まって、そこそこ楽しく漢字について学ぶことができました。

 入館料は気持ちお高めで、五条にあった時は資料館は見学無料だったんだけどなー。不祥事(私的流用事件)の報道でしょっちゅう目にした展示品「漢字レーシングカー(漢検号)」はどうしちゃったんだろー(棒)

五条の資料館で見た漢検号
今年の漢字
村木「糸村さん!あなたのことです!」  
ミュージアム内部
糸村「お寿司が食べたくなりましたね、村木さん」   

 入り口脇のカフェやお土産コーナーは入館料なしで利用でき、エアコン効いてて空いててトイレもキレイなので、祇園八坂神社方面での休憩によく使っています。前がバス停で年末近くになると、「今年の漢字」の投票箱が設置されます。

2023年8月改訂公開