8話、「科捜研の女」S15-9他

6. 落合橋・落合トンネル

心霊スポット以前にサスペンス的事故物件
「悪魔の手毬唄」を探したが無かった

「刑事ゼロ」8話は、「八咫神(やたがみ)伝説」のある村、祠、曰く付きの鳥居、毒草(ハシリドコロ)+連続殺人と、横溝正史ファンにとって大層そそられる回でした。

   

この回で使われた落合橋と落合トンネルは、府道50号京都日吉美山線の嵯峨鳥居本から、JR保津峡駅方面に抜ける途中にあります。山道とはいえ、それなりの幅員の舗装道路ですが、オフシーズンは交通量もハイカーも少なく、殺人死体遺棄…じゃない、ロケには丁度良い塩梅です。

   
橋の手前から下まで歩いて行ける

ドラマによって橋とトンネルがセットだったり、別々に使われたりしていますが、どちらにしてもかなり不穏なムードの場所扱いが多い。山あいの赤い手すりの橋から転落死してたら、そこはほぼ9割がた(当社比)落合橋で、ここに呼び出されたら死亡フラグです。

「あそこから転落したんだな」
「おみやさん」5-SP現場    

橋は清滝川と保津川が合流する地点にあり、それが「落合」の地名の由来とか。上流の清滝にある金鈴橋までの間は「金鈴峡(きんれいきょう)」と呼ばれ、ハイキングコースが整備され、京都一周トレイル西山コースにも入っています。

上に「落合隧道」の扁額、昭和16年開通

昼間も暗くてちょっと怖かった清滝トンネルと違い、落合のそれは、すぐ向こうに出口が見える80mほどの隧道(ずいどう・トンネルのこと)です。

   

ここからJR保津峡駅に向かう途中には、休業中の冬場にロケ地に良くなるトロッコ保津峡駅があります。ちょっと大変でしたが歩いて良かった!

トロッコ保津峡駅前の吊り橋
ここは「京都地検の女」で見たかしら
保津川下りの船に手を振ると応えてくれた。直後に橋から転落(サスペンス脳)
   
船越英一郎の「狩矢刑事シリーズ」で見たかしら
トロッコ保津峡駅から10分ほど歩くとJR保津峡駅
   

不穏なロケ地と言えば、「例の断崖絶壁」も近くに存在しますが、近辺では過去にも実際に転落事故が起きているので場所は記しません。マジで一人で行っちゃダメ!いや、二人だともっとヤバいかも!!行っちゃったけど!!!

   
落石事故に見せかけるのもアリだな(サスペンス脳)
2024年4月1日公開