1話
4. 因幡堂(平等寺)
松原通から行けば正面に
手前の看板が気になって気になって
因幡(いなば)堂こと平等(びょうどう)寺は、四条駅近くのビジネス街にあります。京都でこの言い方は変かもですが、観光寺には無い親しみやすさ、京都情緒より下町情緒が感じられる小さなお寺さんです。
道幅が広く人の行き来も少なくロケ向き
「その男、副署長」S3-7話で知ってから度々訪れていましたが、「刑事ゼロ」初回を見て、是非とも夜の光景が見たくて再訪しました。
灯りが入るとイイ感じ
名前の通り因幡国(現・鳥取県)と所縁が深く、橘行平が夢のお告げで因幡国賀留津の海中から引き上げ祀った薬師如来の尊像が、後に京の行平の元に現れるという、仏様ご上洛譚が寺のサイトに記されています。小さなお寺さんと書きましたが、中々の歴史と謂れです。
薬師如来像は通常非公開。火災の折にはすぐに運び出せるよう、逗子の背に車輪が付いているそうな。更にご本尊自ら頭に緩衝用に座布団というか頭巾を被っていらっしゃいます(公式サイトの画像参照)。「がん封じ」のお薬師さんとして信仰を集めておりますが、防災の御利益も期待大。
小鳥タイプの御守りが可愛い
寺の奥には枝垂れ桜
カウンター席で撮影が行われている門前の「季節料理とおばんざいの店 綴」ですが、井之頭五郎みたいに一人で御飯食べに入る度胸が無い。同行者の居る時に入ろう。近くには「スペースネコ穴」という更に度胸が要りそうな珍スポットとして名高い店もあります。
右が「綴」
お昼は営業してなかった
異界への入口
日が暮れて奉納提灯が灯されると、非常に趣きがあります。しかし、画面では文字無し真っ白提灯。「その男、副署長」S3-7話を見直しましたが、昼間のシーンで、こちらも真っ白でした。
格子戸で閉門
テレビ局的に個人商店はともかく、高島屋の名入り提灯はやっぱアカンのかな。どうせなら消すんじゃなくて木曜ミステリーのスポンサー、ヤマザキビスケットとか、山田養蜂場とか、明治安田生命の提灯にするのはどうだろう?
反対側から見ると提灯の裏は何も書かれていません。ロケ時はくるっと180度回して、真っ白提灯にトランスフォーム……まさかね。