S4-7
9. 旧京都中央電話局西陣分局舎
右の建物だが手前の看板が気になって気になって
1921年(大正10年)竣工の近代建築
S4-7話で、糸村さんと神崎刑事が訪れた、心理カウンセラー小沼(大和田獏)のメンタルクリニックがあるビルは、上京区のNTT西日本西陣別館こと旧逓信省京都中央電話局西陣分局舎。
「京都」というよか「帝都」なムードの分離派風ビル
現物見た感想…非常に独創的というか、ジョジョの「柱の男」感漂う不気味なトルソー(ヴィーナスらしい)と、みっしり埋め込まれた踊り子のセメントレリーフ……弱気な時に見ると精神が不安定になりそうです。こんなメンクリ通うのヤダー。
「柱の男」ならぬ「柱の女」
逆に健康的な気分で見ると、インドのカジュラーホー(画像ググってね♥)を思い出してスマンカッタ。
元逓信省、現NTTの建物
説明板を読むと、「29歳で夭逝した天才建築家、岩元祿の現存唯一の建築作品」というシチュエーションがもう、探偵小説の為に存在する建物としか言いようがない!中村青司か!?館シリーズなのか!?
怪しさがすごい
そもそも建築家自身が自らの建築作法を「ガイスト・スピーレン(知的遊戯)」なんて称していた辺り、法水麟太郎が如く、ドイツ表現主義の衒学趣味に耽るしかない!!いやいや元逓信省、電気通信関係だから、ここは海野十三だな!!!と、妄想が広がりんぐ。
窓の向こうには探偵事務所があって欲しい
3階バルコニーにはドリス式の円柱が並ぶ
側面はわりとまとも
現在こちらは、西陣産業創造會舘として起業支援活動を行っており、レンタルオフィス、コワーキングスペース、イベントスペース等に活用されていますが、個人的に「帆村私立探偵局」とか「御手洗占星学教室」みたいな入居者が望ましいです。
旧字体なのがミソ
撮影は内部でも
「科捜研の女」S17最終回では、桂川警察署の外観に使われており、自らを「幽霊」と嘯く知能犯が勾留されるにふさわしい怪しさでした。
出窓の向こうの妄想を逞しくしていたら、よく見ればこの回で「心のお掃除セミナー」会場になっており、「科捜研の女」S21-1話では、疑惑の数学者・水城(沢城みゆき)の研究室として使用されて、意外と普通な広い部屋であることがわかりました。