S24-5
42.ねじりまんぽ
最新のが見つからなくて画像が少し前のです
S24-5話の焼き芋殺人事件(?)の殺害現場は、蹴上の「ねじりまんぽ」でした。インクラインの下を通る歩行者用トンネルで、西は三条通を挟んで地下鉄東西線蹴上駅へ(但し横断歩道を渡るのに遠回り必須)、東は南禅寺へと通じます。
画面には映らなかった道標
この先は南禅寺
三条通側
ねじり と まんぽ
「ねじりまんぽ」とは「ねじりのあるトンネル」のことで、「ねじり」は、明治・大正期に建設されたレンガ構造の土木構造物で、トンネル状の斜めアーチを煉瓦・石材により組積造で構築する技法を指すようです。「まんぽ」は、近畿地方でトンネルのことを指す古語(方言)だそうな。
上はインクライン
ねじねじ
ここでは上部のインクラインと斜めに交わる道路に合わせて、斜めに掘られたトンネルの強度を保つ為に、内壁の煉瓦を螺旋状に積む工法が用いられ、中を通ると確かに煉瓦がねじれて積まれています。明治21年(1888年)完成。
西側の「雄観奇想(ゆうかんきそう)」の扁額
トンネル出入口上部には、第三代京都府知事北垣国道の揮毫による「陽気発処(ようきはっするところ・集中して挑めば何事でも成し遂げられるの意)」「雄観奇想(ゆうかんきそう・見事な眺めと優れた考えであるの意)」の扁額がそれぞれあります。昔の人は学があるなあ。
「遺留捜査」S7-3話でも遺体発見現場に
科捜研では東側(南禅寺側)がロケに使われましたが、「遺留捜査」S7-3話や「赤かぶ検事奮戦記7」では、トンネル西側(三条通側)を見ることができます。
「遺留捜査」S7-3話では更にトンネル東側で、糸村さんが被害者の札入れの中から遺留品「テンソーデン(天地創國伝)の激レアカード」を見つけています。(妙に気合の入った小道具で気になった。オタクの悪い癖) ラストの3分コーナーは、ここから一気に古川町商店街にワープします。
カッコイイ
自分だけかもしれませんが、トンネル内側から外を見ると、螺旋状の壁面が007シリーズのオープニングのガンバレルめいて、カッコよくてちょっと燃えます。
S19-7話の事件現場
「現場」になるだけあって、日中は観光客が行き来しますが、夜は三条通を行き交う車が見えるだけの淋しい場所です。「科捜研の女」では、すぐ近くの南禅寺交差点下のインクラインでも遺体が見つかっています。